今介護をしています 介護家族の心得。介護に対するポイントや注意点をご説明します。

失禁・排泄

在宅介護を考えるとき、多くの要介護者が悩むポイントが「排泄」です。できれば自力でなんとかしたいとは思うものの、介護が必要な状態ではどうにもなりません。
「下の世話を受けるようになったらおしまいだ」
そんな言葉がよく口にされるように、排泄がうまくいかなくなるということは、その人の尊厳にまで関わることなのです。排泄の介助は、複雑な気持ちを抱えている要介護者に配慮しながら、慎重に行っていくようにしましょう。

できればトイレで排泄を

尿意があり、介助することでベッドから車椅子・トイレへと移動することが可能な状態であれば、オムツではなくトイレで排泄ができるようにしていきましょう。ただしその場合、要介護者は排泄のたびに声をかけることになります。
排尿は一日に数回ありますので、そのたびに声をかけることを気兼ねしてしまい、ギリギリまで我慢してしまう要介護者も多くいます。ギリギリの状態では途中で間に合わずに失禁してしまったり、焦って転倒してしまったりする可能性もあります。そのため、遠慮する必要はないことを事前によく話しておくことも大切です。
万が一、失禁してしまった場合には、責めたり叱ったりせず素早く片付けや着替えを行うようにしましょう。

寝たきりでオムツを使用する

オムツを使用するときは、いくつか注意するポイントがあります。
まず、サイズがあったオムツを使用することが大切です。オムツのサイズが小さすぎると、腹部を圧迫して苦痛を与えてしまいます。また、テープやふちの部分でかぶれてしまうこともあります。逆にサイズが大きすぎると、排泄物が漏れ出てしまうこともあるのです。
また、排尿・排便した感覚がわかる場合は声をかけてもらうようにしますが、感覚がない場合は、2時間おきなど定期的にチェックをする必要があります。オムツ交換時には、陰部や臀部の皮膚の状態も確認するようにします。かぶれが気になれば、医師に相談して軟膏などを処方してもらうようにしましょう。尿漏れが頻繁に起こる場合には、オムツサイズやパッドのあて方を再検討したり、オムツを確認する間隔を短くしたりすることが必要です。あらかじめ、ベッドに防水マットを敷いておくようにすると良いでしょう。

排泄から異変に気づく

「最近便秘がち」「今日はおしっこの頻度が少ない気がする」など、毎日排泄の介助をしていると、ちょっとした変化に気づくようになります。この変化が、体調不良などのサインになっていることもあります。自分から不調を訴えられないような要介護者の場合、介護者によるこうした排泄のチェックはとても大切です。排泄状況をはじめ、日々の様子をメモする習慣をつけておくと、何かあったときもすぐに振り返ることができるでしょう。

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