今介護をしています 介護家族の心得。介護に対するポイントや注意点をご説明します。

介護家族

いつ、自分が介護をする側になるか。あるいは、される側になるかは、分かりません。例えばちょっとしたつまずきによる転倒で、歩けなくなってしまう。あるいは風邪をこじらせて、そこから感染症にかかってしまうといったことも、十分にありえるのです。
いざ、介護する側・される側になったときに、どのように介護と向き合っていけばよいか。あらかじめ、知っておくことが大切でしょう。

ゆとりを持つ大切さ

両親や配偶者を在宅で介護するとき、ゆとりを持って介護に向かえるかということはとても大きなポイントです。介護度がどんなに重くても、余裕を持って対応することができればそこに楽しみも生まれるでしょう。しかし、反対に気持ちに余裕がない状態では、介護は疲労だけが残る辛いものになってしまいます。

家族が連帯感を持つ

それでは、どうすればゆとりが生まれるのでしょうか。介護サービスを活用することはもちろんですが、一番は協力者を増やすことです。家族の中で1人が介護にあたるのではなく、それぞれが介護の役割を担当するようにします。そうすると、「介護」が家族みんなの共通のものとなり、ちょっとした時間に意見交換ができたり、ときには弱音を吐いたりすることもできるようになります。こういったことが日常的に交わせるようになると、家族に連帯感が生まれてきます。

孤独感や閉塞感の中で

しかし、現実はそんなに甘くはありません。家族の協力を得られず、例えば子育てをしながら寝たきりの義母の介護をしなければならない人や、両親の介護のために仕事を辞めて年金収入だけでなんとか生活している人。あるいは、目を離せばオムツを食べようとする認知症の親の対応に昼夜追われている人など、実際に起こっていることです。 はじめは皆、熱意を持って介護に奮闘するものです。しかし徐々に介護疲れを起こし、「一体自分は何のために生きているのか」と日々の生活を虚しく感じるようになっていきます。数年間の介護であれば、笑顔で乗り越えられるかもしれません。しかし10年・20年と、いつまで続くのかわからない介護生活の中では、孤独感や閉塞感が強まり、精神的に追いつめられてしまうのです。

オープンな介護を

そのような中、介護をオープンにしていくことで希望が見えてくる場合があります。例えば認知症の人を抱えている場合、地域や近所の人たちの理解と協力を得ることで、大きな助け舟となります。徘徊していたところを近所の人が見つけてくれたり、それまではトラブルに発展していたことも、事前に防ぐことができるようになったりするのです。何よりも大きいのは、それまでやりどころのなかった介護者の気持ちが、外にも向かうようになることです。

楽しみを見つけながら

ゆとりある介護環境が整うと、自然と楽しみが見つかるようになります。何気ない場面で「前よりも腕が上がるようになったな」と感じたり、あるいは「退院したばかりのころは一日中家の中にいたけど、最近は庭で花に水遣りをするようになったな」といった変化に気づいたりします。そうした気付きが積み重ねられ、小さな楽しみとして認識されるようになるでしょう。介護者は要介護者に対して適度な距離を保ちながら、ときには厳しくときには思いやりを持ち、ゆとりある介護ができるよう考え続けることが大切です。

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