今介護をしています 介護家族の心得。介護に対するポイントや注意点をご説明します。

老老介護

夫婦や兄弟姉妹などの間柄で、高齢になった要介護者を同じく高齢の介護者が介護をしている状態を「老老介護」といいます。老老介護のケースは、たとえば介護サービスへ頼ることに抵抗があり、自分ひとりで介護しているといった場合があります。
高齢になると体力や筋力が衰え、健康状態であっても介護を行うのは次第に難しくなっていきます。介護サービスをうまく利用しながら在宅介護が行えている老老介護の現場もありますが、介護の疲れなどから介護者が要介護者を殺害してしまったり、あるいは一家心中でふたりとも命を絶ってしまったりといった、深刻な問題に発展するケースもあるのです。

認知症の問題

老老介護を行いながら何とか日々を暮らせていた場合でも、認知症の症状が現れるようになると、生活が一変してしまうことがあります。
認知症になると、記憶や認知がうまくできなくなり、何度も同じ事を聞いたりくり返したりするようになります。「物を盗まれた!」と言って介護者を泥棒扱いすることもありますし、あるいは暴言・暴力を振るうようになることもあるでしょう。幻覚や妄想、徘徊などはその対応が非常に難しく、トラブルに発展することも多々あります。
そのため、高齢者がたったひとりでどうにかできるものではなくなってきます。介護サービスなどを利用することはもちろんですが、認知症についての適切な対応も知る必要があるでしょう。そのため、外部の力を借りながら介護していくことが、とても大切になってきます。

深刻な介護疲れ

介護者は、風邪をひいても体調不良を感じても、毎日介護し続けなければなりません。特に高齢になると、何か病気にかかっていてもすぐに症状として現れないこともあります。あるいは風邪を放っておいたことで肺炎になり、重症化してしまうことも多いのです。
介護者が倒れてしまうと、要介護者はもうどうすることもできません。介護度が軽ければ電話で助けを求められますが、意思疎通が難しい場合では、誰もこの家庭の異変に気づくことができません。そのため、介護者の体調はとても大切なのです。

共倒れのリスクから抜け出す

老老介護を行うとき、「自分たちだけで何とかするんだ」という考えを持つ人は多いでしょう。しかしその考えを、「できるところは自分たちで、できないところは社会からも支えてもらう」という風に変えていくことが大切です。
限界を感じて自分の子供や近所の人にSOSを出すことは、悪いことや恥ずかしいことではありません。世間の目を気にして、介護サービスの利用を躊躇する必要もないのです。 また周囲も、老老介護をいつか自分たちにも訪れるかもしれない問題と捉えていくことが大切です。老老介護は、高齢化の問題とともに社会全体で考えていかなければならない問題なのです。

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