老人ホーム・有料老人ホーム・通所・訪問介護検索トップ > 介護マガジン > 高齢者のかかりやすい病気

高齢になると、身体機能の低下などによって様々な病気にかかりやすくなります。では、どんな病気が可能性として考えられるのか。その内容・症状と併せて、ご紹介しましょう。
■脳梗塞
脳梗塞とは、脳の血管が詰まり酸素が不足することによって、脳の組織が壊死してしまう状態です。症状は梗塞を起こした部位によって千差万別ですが、めまいがする、急に立ち上がれなくなる、ろれつがまわらないなどの症状が現れます。麻痺や言語障害、意識障害を起こすことも多く、介護が必要となるケースが多い病気です。
■パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内のドーパミンが減少することによって起こる神経の病気です。ゆっくりと進行する病気で、動作がのろくなり表情も乏しくなります。何もしていない状態で手が震え、歩行開始時にすぐ歩き出せない、前傾前屈姿勢で加速しながら歩行するなどの症状が現れます。特定疾患にも指定されています。
※ドーパミンとは?・・・運動やホルモンの調節、意欲や快感などに関与する神経伝達物質です。ドーパミンが不足すると、運動機能に障害がでたり、集中力が低下し忘れっぽくなったり、あるいは無気力になったりします。一方でドーパミンが過剰になると、気持ちが高ぶって幻覚や妄想などがあらわれたりします。
■老人性うつ病
老人性うつ病は様々な原因により発症しますが、環境の変化や寂しさ、配偶者の死といった喪失体験などが主な原因です。発症すると、一日中ぼんやりしている、急に怒りっぽくなった、被害妄想や自責の念が強く「早く死にたい」など口にするようになります。その他にも、不眠や食欲不振などといった症状も見られます。
また「何もしたくない」と無気力になったり、あるいは何をしたら良いのかという判断力が低下したりする症状から、認知症と間違われやすいため注意が必要です。様子がいつもと違うと気づいたら、まずはかかりつけの病院に相談してみましょう。
■狭心症、心筋梗塞
狭心症は、心筋に一時的に血液がいかなくなることで起きる状態です。冠動脈が完全に詰まって血液が届かなくなると、その先の心筋が壊死してしまい心筋梗塞を引き起こします。狭心症は、胸痛、胸が締め付けられる、胸部圧迫感があるといった症状が数分間続き治まります。しかし心筋梗塞になると、締めつけられるような痛みが激しくなり、30分以上続きます。また放散痛と呼ばれ、背中や左肩、歯などに痛みが現れることもあります。高齢になると痛みを感じにくくなり、また糖尿病を患っていると神経障害を起こし知覚が正常に機能しない場合があります。そのため、胸の痛み以外の症状、動機やめまい、吐気や嘔吐などにも注意するようにしましょう。
がんには、大腸がん、食道がん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮がん、リンパ性白血病など様々あります。がんの症状は、息苦しさや疼痛など部位によって異なります。抗がん剤治療による吐気や嘔吐などの副作用も辛く、免疫力低下によって肺炎などの感染症にかかりやすくなります。またベッド上で過ごすことが多くなると、筋力低下や床ずれなどを起こしやすくなります。身体的な症状にばかり意識がいきがちですが、精神的なサポートも重要です。
■糖尿病
糖尿病は、ホルモンの働きが不足することなどにより血糖値が高くなる病気です。普段の自覚症状はほとんどありませんが、血糖値が高くなると、口の渇きや多飲、多尿などの症状が出てきます。他にも手足の末端がしびれる、全身がだるいといった症状や、感染症を起こしやすくなります。また、低血糖症状にも注意が必要です。
■白内障
水晶体が混濁し、視力の低下などを引き起こす病気です。一般的な治療は手術になりますが、初期では点眼による治療を行う場合もあります。「よく見える」ということは生活の質を大きく向上させることになりますので、早めに受診するようにしましょう。
■骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨形成と骨吸収のバランスが崩れることによって起こります。閉経後の女性に多く見られる症状です。骨折をしやすくなるだけでなく、骨の変形や痛みといった症状もでてきます。
高齢になると、免疫力の低下や栄養状態の不良などによって、感染症にかかりやすくなります。肺炎にかかっていても発熱などの症状が出にくく、発見が遅れ重症化してしまうことも多々あります。また嚥下機能に障害がある場合は、誤嚥性肺炎を引きこしやすくなります。むせて異物が気管に入らないようにすること、口腔ケアを欠かさないことなどが大切です。
床ずれは、寝たきりなど長時間同じ姿勢でいることによって引き起こされます。床ずれを予防するには、こまめに身体の向きを変え、皮膚の清潔を保つ、栄養状態に気をつけるなどが大切です。もし床ずれができてしまったら、家族だけで解決しようとせずケアマネジャーや看護師などに相談し、医師に診察してもらうようにしましょう。
認知症になると、単なる物忘れではなく日常生活に支障をきたすような記憶障害が起こり、認知機能が低下します。また幻覚や妄想、あるいは興奮しやすくなって暴言を吐くこともあります。夜間に徘徊したり、オムツや排泄物を口にしたりと様々な症状が現れます。
治療・予防には、環境や生活リズムを整えて適度な交流を持つことが大切です。認知症の高齢者を抱える家族は介護疲れを起こしやすいため、少しでも負担を軽減できるよう介護サービスなどをうまく活用していく必要があります。
